陣痛は、凄く特殊な痛みです。
それは、ケガや病気にともなう痛みではなく、出産という本来は健康的で正常な営みにともなう痛みだからです。
痛みの感じ方は、年齢やそれまでの人生経験、文化や性別の違い、過去の痛みの経験など様々な因子の影響を受けます。
そのため、陣痛は子宮の収縮による生理的な痛覚だけで構成されているわけではないと考えられています。
陣痛は突然始まるわけではなく、大抵の場合は穏やかな痛みから始まり、徐々に痛みの強さが増していきます。
陣痛は時間とともに変化し、いつかは必ず終わりがきます。
分娩第一期の陣痛は子宮の収縮によるもので、腹部だけでなく腰や骨盤の辺り、太腿の上部にも痛みを感じることがあります。
子宮の収縮による痛みは、引きつるような鈍い感覚で始まることが多く、収縮の強さが増すにつれて、痛みも増してきます。
ただし収縮と収縮の合間は痛みがないので、次の収縮までの間に体を休ませることができます。
経産婦の場合は赤ちゃんが産道を通るのが速いため、分娩の後半に急に激しい痛みを感じることがあるようです。
分娩が進行し、娩出の段階になると、膣壁が引き伸ばされ、赤ちゃんが会陰に下りてきます。
産婦さんは自然にいきみたい感覚を受けます。
この段階の痛みは鋭く刺すような痛み(熱い痛みと感じる人もいます)です。
ただし効果的な無痛分娩が施されていると、このような痛みも感じずにすみます。
会陰切開が行なわれた場合には、会陰縫合による痛みを感じるかもしれませんが、無痛分娩はこの痛みに対しても有効です。